印刷ロール部門
TECHNOLOGY
印刷現場での作業性向上と環境保護に貢献する
日軽蒲原の印刷ロール
押出・精密切削加工・密着性の高い銅メッキにより、自社で一貫生産された
グラビア印刷用アルミシリンダーはアルミニウムの優れた特性を生かした環境対応型製品です。
ポイント
軽量で作業効率アップ
鉄シリンダーのほぼ半分という軽さのため、作業効率が向上し、
段取り替えに要する時間が激減することによって、
製版機・印刷機の稼働率がアップします。
優れた耐食性で環境を汚しません
アルミニウムの持つ優れた耐食性により、環境や印刷物を汚染しません。
また、クリーンルーム化にも最適です。
優れたリサイクル性で環境保護
アルミニウムはリサイクル性に優れ、
スクラップ価値も非常に高く循環型社会に対応します。
工程動画
製造工程
- 01.パイプ
- 02.パイプ切断
- 03.パイプ加工
- 04.フランジ素材
- 05.フランジ加工
- 06.フランジ圧入
- 07.ロール仕上げ
- 08.メッキ
- 09.メッキ切削
- 10.仕上研磨
- 11.検査
- 12.出荷
製品用途
弊社の印刷ロールはグラビア印刷(凹版印刷)という印刷方法で使用されています。
グラビア印刷とは、凹状のグラビア版全体にインクをつけた後、ドクターと呼ばれる薄い鋼鉄の刃でこすって余分なインクを掻き落とし、窪みに残ったインクを印刷素材に転移させる方法です。
色調の濃淡に比例した凹部の深さにより、微妙な濃淡をコントロールすることが広範囲に渡って可能です。
グラビア印刷は特に多色印刷に適し、高速・大量印刷も可能であり、雑誌の印刷および食品・薬品のプラスチックフィルム包装にも利用されています。
高速・大量印刷となると、耐久性の強いグラビア版の構造が必要です。版の構造は基本的に鉄またはアルミに銅メッキを施し、凹状の加工を行ない、さらに硬いクロームメッキを施します。
凹版の作成方法としては、腐食による「エッチング法」と、彫刻による「彫刻法」があります。
グラビア印刷は、写真の表現に非常に適した印刷方法であるため、雑誌のカラー印刷にも利用されています。雑誌のピンナップを「グラビア」というようになったのもこれが始まりだといわれています。