Department分析・試験部門

化学分析

化学分析では金属・非金属・環境分野において、試料中に含まれる各成分の種類や量を知ることができます。主に試料を前処理によって溶液化し、各種分析装置を用いて溶液中の元素の定量分析を行っています。

保有設備紹介

  • 誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP-OES)

    溶液を高温のアルゴンプラズマに導入すると、熱せられた元素が固有の光を放出します。その光の強度を測定することで、元素の定量分析を行うことができます。
    主成分元素から微量元素までの多くの元素を同時に測定可能なため、幅広い分野の分析に用いられています。

  • イオンクロマトグラフ(IC)

    カラムという流路を通り抜ける速さの違いで液体試料の成分を分離し、水溶液中のイオン性成分の定性・定量分析を行う装置です。気体や固体試料でも液体に吸収させることで測定が可能になります。数十µg/L~数mg/Lの濃度範囲で定量分析が可能です。非金属及び環境分野で無機陰イオンの分析を行っています。

  • 誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)

    溶液を高温のアルゴンプラズマに導入して元素をイオン化し、質量分析を行う装置です。ほぼ全ての元素を同時に定性・定量することができ、極微量域(ng/L~mg/L)の分析が可能なため、微量元素や有害金属の測定などに用いられています。

  • 固体発光分析装置(OES)

    固体金属試料に対して放電すると、表面の熱せられた元素が固有の光を放出します。その光の強度を測定することで、元素の定量分析を行うことができます。
    溶液化の前処理が不要で多元素を短時間で測定できるため、アルミニウム合金の鋳造に欠かせない装置です。

その他の保有設備

分析・解析装置

原子吸光光度計(AAS)

測定元素を原子化させ、特定の波長の光を吸収させることによって元素の濃度を求める装置です。
様々な原子化の手法があり、アルカリ金属元素(リチウムなど)や還元気化による水銀の分析などに用いられています。

分光光度計

試料溶液に特定波長の光を当てて、その光の吸光度(透過率)を測定する装置です。試料溶液は、特定の元素と反応して色が付く試薬を使い、発色させます。その色の濃さ(吸光度)から、溶液中の元素を定量分析することができます。数多くの発色試薬があるので、多くの元素の分析に用いられています。

ガスクロマトグラフ(GC)

カラムという流路を通り抜ける速さの違いで気体試料の成分を分離し、気体の定性・定量分析を行う装置です。液体試料でも装置内で加熱し、気化させることによって測定が可能になります。主に作業環境測定や水質の分析に用いられています。

燃焼赤外線吸収装置

試料を燃焼させ、発生したガスを測定することで、試料中の炭素および硫黄の定量分析ができる装置です。
数ppm~数%と幅広い測定範囲の定量分析が可能です。金属および非金属分析で用いられ、鉄鋼やアルミナの分析などを行っています。

フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

試料に赤外線を照射すると構成分子の振動エネルギーに相当する赤外線が吸収されます。この吸収の程度を調べることで、主に有機化合物の構造を推定することができます。主に塗膜の材質確認や異物の分析を行っています。

流動法BET1点法 比表面積測定装置
水素イオン濃度計
定電位電解分析装置

分析前処理装置

KD濃縮機
蒸留装置
マイクロウェーブ
水銀分析前処理装置